無垢フローリングの使用上の注意点

いつまでも美しく保つために無垢フローリングの使用上の注意点

近年、無垢フローリングの人気が益々高まりを見せています。しかし無垢フローリングを使用するには、いくつか注意していただきたいことがあります。無垢フローリングをいつまでも美しく保つためにも、まずは無垢材の特徴を理解して大切に使用しましょう。





 
無垢フローリングの特長を知る
無垢フローリングの特長を知る
 

無垢フローリングでは同じ色や柄は望めない

まず、樹木は自然が創造した傑作品ということを知っておいてください。人間や動物のように、ひとつとして同じものはありせん。

人間や動物に個性があるように、樹木も同じ環境で育った同じ樹種であってもそれぞれ違いがあります。

無垢フローリングの微妙な色合いや木目の違いは無垢ならではのもの。この微妙な違いこそが無垢材の美しさであり価値なのです。



 

無垢フローリングは伸縮がある

無垢材が調湿機能を持っていることはよく知られています。
この調湿機能はまるで呼吸をするかのように、空気中の湿度の状況によって水分の吸収と放出を繰り返します。

そのため湿度の多い時期には膨張し、乾燥した時期には収縮します。この調湿機能も無垢フローリングの大きな魅力です。



 

無垢フローリングは水に弱い

無垢フローリングは水分を吸収しやすいため、水分は大敵です。
含水率が25%を超えると腐朽菌が育成し始めます。そして湿った木にはシロアリやダニが発生しやすくなります。

湿気の多い場所での使用は避けるようにしましょう。また、水などをこぼしてそのままにしておくとシミになります。すぐに拭き取るようにしましょう。



 

無垢フローリングは経年変化がある

無垢フローリングを選ぶ際に、色が気に入って購入する方も多くいらっしゃいます。
最近はナチュラル感のある白色系のフローリングが人気を集めているようですが、無垢材は経年変化します。

その変化が顕著に表れるのが色です。時間の経過とともに色が濃くなるものや、反対に明るくなるものもあり様々です。

この経年変化が無垢材の味わいです。是非、経年美を楽しんでください。





 
無垢フローリング日常での注意点
無垢フローリング日常での注意点
 

無垢フローリングを使用するにあたり、日常で注意したいことを以下に記載しました。

一般的な無垢フローリングの注意点なので、購入されたフローリングについてはメーカーの説明書をご覧ください。
 
最近では、メーカーの技術開発によって無垢材の弱点がカバーされたものも多く市販されています。


・ホットカーペット
急激な温度変化を嫌うためホットカーペットの使用は避けましょう。フローリングが収縮し目地が広がります。
どうしても使いたい場合は断熱シートをカーペットの下に敷くといいでしょう。

 
・温風ヒーターやエアコン
温風ヒーターの熱風やエアコンの風が直接当たる場合もフローリングの目地が広がってしまう可能性があります。
この場合も直接温風が当たらないように工夫しましょう。

 
・直射日光
直射日光はひび割れの発生や色の変化を起こすため、直射日光が強いときはカーテンなどの日除け対策を行いましょう。

 
・重い家具・ピアノなど
重量のある物を置くと無垢フローリング表面の凹みに繋がります。敷板をはめ込むなどの対策をしましょう。
 

・ペットの排泄物
ペットの排泄物はシミになり、付いたシミは落としにくいため注意が必要です。ペットのいる部屋はペットシーツなどを敷いておきましょう。
 

・椅子やテーブルのキャスター
無垢フローリングは傷が付きやすいため、部分的にカーペットを敷くなどの保護をしましょう。
 

・椅子テーブルの脚
傷や凹みを発生させる可能性があるため、椅子やテーブルの脚にはゴムキャップを被せておきましょう。



 

もし傷を付けてしまったときは?

もし傷をつけてしまったり凹ませたりした場合も、無塗装やオイル塗装の場合は自分で補修が可能です。

傷や凹んだ部分に水を染み込ませ、布をあててから10秒程度アイロンをかけます。様子を見ながら数回行ってください。

ウレタン塗装の場合は塗装が剥げることがあるため、専門業者に相談することをおすすめします。





 
DIYで無垢フローリングを施工する際の注意点
DIYで無垢フローリングを施工する際の注意点
 

無垢フローリングをDIYする際には以下のようなポイントに注意しましょう。
 

・無垢フローリングを慣らす
無垢フローリングが届いたら梱包を解き、2~3日(湿気の多い時期には1週間程度)現場の環境(湿度)に慣らしておきましょう。

届いてすぐに施工すると、それまでの環境との違いから暴れが生じるリスクが高くなります。パイン材の場合、あまり時間をおくとサネの納まりが悪くなることもあります。

 
・仮置きをする
無垢フローリングは1枚1枚の色柄に変化があるため、施工前に板並べを行い、全体の色柄のバランスを確認しておきましょう。
 

・湿気が多い場所には対策が必要
湿気の多い場所での施工は望ましくありませんが、施工する場合は床下の防湿処理を十分に行うか、防湿シートを敷き込むなどの対策が必要です。(トイレや洗面脱衣所での施工は避けましょう)
 

・副資材も事前に準備を
使用する接着剤や釘などはメーカーの推奨するものを使用し、施工方法もメーカーの規定通りに行うことで、無垢材の暴れは軽減されます。


  
 

無垢フローリングのDIYは、一般の合板フローリングと違って、1枚1枚貼り納めていかなければならないため手間と技術が必要ですが、しっかりと手順を踏めばDIYでも施工できます。

まずは面積の小さなスペースから挑戦してみてはいかがでしょうか?

天然素材の中で暮らす清々しさや快適さは格別です。是非、味わっていただきたいものです。








 
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