車内のリフォームも自分で!車の内装に使用できる生地
椅子張り生地やビニールレザー(フェイクレザー・合皮)には、自動車の内装にも使用できるものがありますがどのような種類があるでしょうか。使用できる生地の特長と、よく使われている人気の内装材をご紹介します。
車の内装に使用できる内張り生地は?
車の内装で使用する素材は、燃えにくい難燃性素材でなければなりません。
基準を満たしていない生地で内装を張り替えてしまった場合、車検が通らないこともあります。
難燃基準に適合した素材には日本自動車車体工業会(JABIA)から登録番号が与えられ、車に使用できる内張り生地にはJABIAのマークや登録番号が記載されています。
また内装カスタマイズをした場合、車検の際に難燃証明書の提出を求められることもあります。
道路運送車両の保安基準では、座席、頭部後傾抑止装置、天井張り、そのほかの内張りなどには、基準に適合した難燃性の素材を義務付けています。
試験は燃焼性試験機を使用し、1種類の内装材につき5片を一定の条件下でテストします。
試験の判定基準は、燃えにくいかを判断する不燃性、燃えた内装材が消火する自己消火性、燃える速さを判断する燃焼速度などです。
車の内装にはどんな生地が向いている?
車の内装張り替え用の生地には、ビニールレザーやスエード調素材、パイル素材、モケット、チンチラなどが挙げられ、どの生地もDIYで張替えることが可能です。
車の内装を張り替えると車内の雰囲気もがらりと変わります。機能性を重視するか、デザイン性を重視するかでも選ぶ素材が違ってきますね。
それぞれの特長内装材を比較して、自分好みの内張り生地を見つけましょう。
ビニールレザーは、耐水性がありお手入れが簡単なことから車の内張り生地としても広く活用されています。扱いやすく女性でも張り替えることができるのでおすすめです。
カラーバリエーションが豊富で、パンチング加工できるものもあります。
清潔感のある白でシンプルな内装にしたり、こげ茶や黒なら重厚感のある高級車の様な雰囲気にしたり、いろいろなアレンジができます。
普通のレザーとは違い、ストレッチ性があるので作業がしやすく、DIYでも簡単に張り替えることができます。
生地によっても異なりますが、ストレッチ性の高いものではタテに90%、ヨコに200%程度の伸び率があります。
張り替えるときには、仕上がりが弛んだりしないように、生地をある程度伸ばしながら張ることがコツです。
常に紫外線が入り込む車内は、内装の色あせや変色が心配ですね。車の内装用ビニールレザーは耐光性があり、変色しにくく色合いが長持ちします。
防汚機能のあるものも多く、レザーの表面にフッ素加工することで汚れに強く、汚れても落としやすく、耐水性に優れているので水拭きも可能です。
バイクのシートやオープンカーには、特に耐久性の高いアウトドア用の全天候型ビニールレザーが最適です。
モケットやチンチラは起毛性のある織物生地です。
従来は舞台衣装や劇場の座席シートなどに多く使われていましたが、車の内装材としても人気の高い素材になっています。
モケットはパイル糸の方向や角度によって光の反射を生み出し、美しい光沢を放ちます。
モケットをシワ加工したチンチラは、さらに光沢感があり、トラックを豪華にカスタマイズする内装材としてもニーズの高い生地です。
ビニールレザーにはリアル感ある風合いのものやクロコダイル調やオーストリッチ風までバリエーションが豊か。
重厚ある色味は高級感があり、また明るい色ならエレガントに雰囲気になります。またスエード調のものなら、シックモダンな風合いが魅力です。
豊富なカラーバリエーションの中から選んだ色は、個性的な内装の車になること間違えありません。耐水性が高く汚れにくいのも利点ですね。
車の内装リフォームで新車のように
車の内装に使用できる生地は、素材やデザインも豊富にあります。
車は滅多に買い換えられるものではありませんので、内装が汚れたり剥がれてしまったら、DIYで張り替えにチャレンジしてみてはどうでしょう。
インテリアを楽しむように、車内もリフォームや模様替えをすると、新車のように蘇ったり、また新しい車内空間を作り出すこともできます。
ビニールレザー
(フェイクレザー・合皮)
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