知っているようで知らないコルクの事 コルクについて知ろう
ワインの栓や、コースター、コルクボードなど、数多くのコルク製品が出回っていますが、コルクの事について考える機会は少ないと思います。私たちの認識としては「少し弾力のある柔らかい木のチップを押し固めた物。」くらいでしょうか。身の回りにたくさん使われている割に、知らないことの多いコルクについてご紹介していきます。
コルクとはどういうもの?
コルクの原材料は、「木の皮」です。
コルクガシというブナ科の木の分厚い皮からコルクの原料が採られています。
正確には、3層になった木の皮の外皮と内皮に挟まれたコルク層が、普段よく見るコルク製品に加工されています。
コルク層を採る時は、木を切らずに、手作業で皮だけを剥がし取っていきます。剥がし取られた部分には、数年かけてまた新たな皮が形成され、またコルク層が出来上がるという仕組みになっています。
コルクガシが風邪をひいてしまいそうですが、比較的暖かい地域で栽培されているようなので、心配には及ばなさそうです。
コルクガシから剥がし取られた皮は、高温で蒸気処理されます。加工前に高温蒸気処理を行うことで、コルク層は弾力が増し、加工しやすくなります。
高熱蒸気処理が終わったコルクは、くり抜かれてコルク栓になったり、細かく粉砕され、圧縮してシート状になったり、型に入れられ成形されるなど、様々な形状に加工されます。
コルク製品として出回っているものには、コルクのみを使ったもののほか、接着剤を混ぜ込んでから成形されているものもあります。
コルクは組織の中に細かい気泡が含まれていて、目の細かいスポンジのようになっています。
スポンジのようになっているのに、ワインなど水分の入った容器の栓に使われているのは不思議ですが、コルクは水分の吸い込みが少なく、撥水性があるため、ワインを長期間横にして保管しても流れ出てくることはありません。
また、コルクには弾力性のほかに保温効果、遮音効果、衝撃緩和効果があるため、タイルマットやコルクタイルなど床材として使用されたり、床の下地材としても建築現場で多く使われています。
さらに、コルクの持つ成分によりカビなども発生しにくく、靴の中敷きとしても使用されていたり、水分や熱に強い性質から、鍋敷きやコースターなどにも採用されています。
キッズルームなどによく見かける、パズルのように組み合わせるジョイントタイプのコルクマットは、手軽に床に敷き詰めて使うことができることから、最もよく知られているコルクインテリア製品の1つです。
それだけでなく、加工がしやすく様々な形に圧縮形成できるコルクは、今や壁を飾るインテリアツールとなっています。
タイルやレンガ風のコルクウォールなどもあり、本物のタイルやレンガを施工するよりも軽く、壁下地への負担も大幅に削減できます。
両面テープやボンドなどでDIYしやすいのも特長で、お部屋をぐっとおしゃれにすることができますね。
色も、コルク=茶色ではなく、カラフルに着色されたものも多く、インテリアに合わせたカラーチョイスが可能になっています。
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