神前式と毛氈について

神前式とは、神社で行う和装の結婚式のことです。洋装の結婚式よりも、日本ならではの趣を感じられるのが特徴。挙式後も、初詣や七五三など何度でも訪れることができるのも魅力があります。

現在のスタイルの神前式は、明治時代の後期、皇居で執り行われた大正天皇のご結婚の礼が始まりとされています。神社だけでなく、ホテルや結婚式場などの館内神殿でも神前式を執り行うことができます。

神前式には多くの儀式がありますが、全体の所要時間は40分ほどです。参列できる人数は神社によりますが、30～50名程度のことが多いです。大きな場所ですと、100名以上参列できる神社もあります。

神前式の最初の儀式として、参進の儀があります。このとき、巫女に先導されて新郎新婦と参列者が一列になって本殿へと移動します。これを「花嫁行列」と呼びます。
花嫁行列は、バージンロードに代わる儀式で、毛氈という敷物を敷くのが一般的です。

毛氈とは、羊毛などの獣毛を原料としてつくられた敷物です。純毛・混紡タイプがあり、程よいクッション性としなやかな見た目、なめらかな肌触りが特徴です。品質の良い高級敷物として、日本の伝統行事に古くから使われてきました。

• 毛氈についてもっと詳しく

毛氈には、神前式をより華やかに和の趣と特別感を演出します。毛氈を敷くのと敷かないのでは、見た目のゴージャス感も大きく変わってきます。和の空間に溶け込みながら、伝統行事の厳かな雰囲気を醸し出せるのも毛氈ならではです。

また、程よいクッション性があるので、ふんわりと歩き心地が良くなります。足音も吸収してくれるため、より静かで情趣のある神前式にピッタリです。