木部の撥水・防汚のためのセラミック塗料浸透性木材仕上げ材 tataraの塗り方
tatataraは塗装や塗膜のされていない白木の木部などに深く浸透し撥水性を持たせ、汚れも付きにくくするための仕上げ用塗料です。家具や床、屋外木部などの木肌の質感や風合いをそのままに、水濡れや汚れからガードして、キレイな状態を長くキープする効果があります。その塗り方のコツや手順をご紹介します。
tataraの特長は?
家具工房から生まれた木部仕上げ塗料
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木に浸み込んで強化・保護
tataraの大きな特長は、木の表面に浸透させる塗料であるということ。浸み込んだtataraは木材の繊維や細胞の中で骨格を形成して硬化し、水の浸み込みや表面の汚れを防ぐなど、木質を強化・保護します。
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木の表情と質感を変えない
tataraはペンキやニスなどと違い、表面に塗膜を作らないので、木材の持つ本来の色味や木肌の表情を変えません。また、表面のテカリなども出ないため、木が持つ本来のツヤと触り心地を保つことができます。
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サラサラで塗りやすい
tataraは一般的な塗料に比べ粘度が低く、さらさらとした液状です。ハケに浸み込ませて、スーッと木肌を撫でるようにして塗り進めるだけで、ムラ無くきれいに塗ることができます。
テーブルにtataraを塗ってみよう!
初めての方でも塗りやすい液状タイプ-
- 用意するもの
- ■tatara
■サンドペーパー
■雑巾
■ハケ
■容器
■養生材
塗装する前に必ず行いましょう
きれいに仕上げる大事な工程下地調整 & 清掃
表面が滑らかになるように、サンドペーパーで木目に沿って優しく研磨します。研磨で出た粉は、固く絞った濡れ雑巾できれいに拭き取り、木材の表面をよく乾かしてから、tataraを塗り始めましょう。
木材表面に毛羽立ちがある場合は、表面の毛羽立ちを削って滑らかにすることできれいに仕上げることができます。サンドペーパーの粗さは、乾いても毛羽立ちにくい#180~320の物を使うとよいでしょう。
tataraの塗り方
ハケに付けてスーッと塗るだけ!複数回塗ることで効果を発揮!
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Step11回目はたっぷり塗る
木部表面にtataraをムラ無くたっぷりと塗布し、テカリが無くなるまで15分ほど置いてしっかり浸透させます。
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Step22回目は少なめに塗る
1回目より少し少なめに2回目を塗布し、テカリが無くなるまでしっかりと浸透させます。
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Step3同様に3回目を塗布
2回目と同じように3回目も塗布し、テカリが無くなるまでしっかりと浸透させます。
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Step4仕上げ・完成!
最後に、表面にザラつきがあるようなら、目の細かい紙やすりで、木目に沿って優しく削り落としましょう。
テカリが消えない時は?
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- 乾いた布で拭き取りましょう。
- 標準乾燥時間の2倍を過ぎても吸い込み切れない場合は、塗布量が多すぎる可能性があります。その際は、乾いた布で余分な塗料を拭き取ってください。(硬い木の場合は浸透量が少なくなります。)
陽光に透かしてテカリがある場合は木部がtataraを吸い込み切れず表面に残っている状態です。そのままにすると塗膜化してしまうので、必ず拭き取ってください。
こぼした時は、すぐに拭き取ってください。
tataraは乾くと落としにくくなります。こぼした時は、すぐに塗れた雑巾で拭き取ってください。乾いて塗膜化してしまったものは、ラッカーうすめ液で拭き取ってください。
※ラッカーうすめ液を使う場合は、目立たない所で試し拭きをして白色化や変色が起こらないことを必ずご確認の上、使用するようにしてください。
輪染みやアクによる変色を防ぐためには
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- 1回目を「輪染み・アク止め材」に変更!
- テーブルやカウンターなど、コップの輪染みや水滴のにじみが気になる場所には、1回目の塗布の工程を「tatara輪染み・アク止め下地剤」に変更するとで、きれいな状態をより長くキープできます。全体にたっぷり塗布して1時間ほど乾かした後、2回目以降はお好みのtataraを塗りましょう。
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tataraの塗り方を動画で確認!
下地処理から完成までの工程を詳しくご紹介します。
塗料用の道具は
こちらをチェック!
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